創業時代
2004年。3人の子育てをする専業主婦だった私は、父の死をきっかけに社会に出る決心をする。が、何をどうしたらいいのかわからず、その年の11月「第4期 NPO法人マネジメント講座」というものを目にする。こういう場所に行けば、何かが変わるかもしれない。3ヶ月の講座に申し込みお弁当を持って、通い始める。
見るもの聞くもの、全て初めて聞く言葉ばかり。ましてや、専業主婦という肩書きは私だけ。受講生の皆様は、すでに事業をしていたり、企業人だったり・・。「事業計画」「財務管理」「定款」「起業理念」それらの講座を聴きながら、何もわからず・・。ただ今に、あちら側(講座をする側)に立てるようになりたい!その気持ちだけで3ヶ月を過ごしていた。
2004年 第4期生が立ち上げた「NPO法人 イベント倶楽部 JOY」。なんと理事長の座に就任。私の社会デビューは、多くの人たちの力を借りてスタートする。
法人化2年目にゆかた駆け込み寺
NPO法人活動をする中で、盛岡市のさんさ祭りに自分のできることで貢献ができないか・・と思い立ったのが浴衣のお直し事業。着付けの資格を活かして、500円で、浴衣着付けから、崩れた浴衣や帯を直す。社会貢献の一つ
コーチングとの出会い
NPO法人マネジメント講座の受講生だったとき、72時間の企業研修がカリキュラムに組み込まれていた。専業主婦の私に行く当てもなく、会社を訪れたとしても何を尋ねたら良いのかも検討もつかず、途方に暮れて盛岡の町を歩き回る。そんなとき、「起業家支援センター」という看板が目に入り、ここは何をするところだろう・・と訪ねたところ、起業を志す皆様が、自分のチラシを作成したり事業計画を作ったりしていた。
なにげににとった3つ折りのパンフレット。コーチングの資格を手にし、コーチ業を生業とする方のチラシだった。内容を読みながら、私もこんな仕事がしてみたい。人の話を聴くことならきっとできるはず。チラシ作成者(私の最初のコーチ)に連絡を取り、資格習得までの道筋を教えていただき、そこからそのころの自分にとっては、大投資をして、学び、翌年、コーチングライセンスを手にする。
2006年 office-asaji 立ち上げ
個人事業主として、スタート。屋号を自分の名前にし、最初は無償で、コーチングを学ばせていただき、小さな講座開業まで。やれる事を片っ端からやってみる。この当時は「起業」の気運が高まっており、起業仲間にも恵まれた。その反面たくさんの失敗もある。今になっては、全て糧となっている。